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「言葉」という武器を使って相手のイエスを引き出す方法

伝え方が9割

著者 佐々木 圭一 

敏腕コピーライターである佐々木圭一さんがまとめた究極の自分及び商品のアプローチ方法だ。モノを売りたい、使ってほしい人がどのようにすれば相手の心を動かすことができるのか。言葉という武器をフル活用するための最高の指南書である。

 

この本の良いところは小難しい文法などの説明、テクニックの羅列ではなくわかりやすく具体的な例を挙げながらその手法を簡潔に紹介しているところだ。

インパクトのある表現方法

冒頭からいきなり読み手をその気にさせるテクニックを惜しみなく紹介してくれて、ぐんぐん読み進めて行くことができる。自分の売り込み文句に読み手の心が動かされる瞬間というのはこの筆者に言わせれば表現の中にギャップがあるということだ。

 

分かりやすく説明すると最初に出した単語に対して反対の意味を持つ単語を並べると非常にインパクトのある文章に仕上がるといった内容。「考えるな!感じろ!」という例を本文では扱っており、文章を読んだだけで伝わるような内容になっていることが分かるだろう。

 

とにかく相手の心を掴むにはまず自分の言葉に対して強い印象を持ってもらうことだ。この本の冒頭を読むだけでまず相手を引き付ける文が書けるようになる。

相手に強い印象を与える言葉

本文の中では「強いコトバ」をつくる5つの技術として紹介されている。

  1. サプライズ法
  2. ギャップ法
  3. 赤裸々法
  4. リピート法
  5. クライマックス法

これらの名称だけでも十分に読み手を引き付けるインパクトがあるのだが、それぞれの具体例をみるとなぜそのような名称なのか納得でき、すぐにでも応用して自分の言葉として使えそうな手法であることがありがたい。

 

親切にも巻頭の折り込みシートにこの5つの手法がとてもわかりやすい図の解説とともにまとめられている。うまくコピーライトが書けないものかと日々試行錯誤しているひとはこのシートを切り離して常にチェックできるようにすることで文章の質を高めていけることだろう。

相手をその気にさせる3つのステップ

先に出した相手を引き付ける「5つ」の手法に続き、次の章は「3つ」のステップである。頭に叩き込むべき基本はシンプルな方が強力であり、なおかつ応用がきく。おそらく作者の意図はそこにあり、基本ルールさえ押さえておけば、相手を引き付け相手をその気にさせることができるのである。

ここで紹介された相手をその気にさせる3つの手法は以下の通りである。

  1. 自分の頭の中をそのままコトバにしない
  2. 相手の頭の中を想像する
  3. 相手のメリットと一致するお願いをつくる

自分を売り込むと言っても自己主張ばかりでは良くなく、相手がいい印象を持ってくれることが肝心である。

その気になった相手にイエスと言わせる手法

まず5つの技術で相手の気持ちを掴み、3つの手法で相手をその気にさせることができるということを学ぶことができたが、その先に本文の終わりに待ち構えているのは今までで一番たくさんのポイントを持つ、相手にイエスと言わせる「7つ」の切り口である。

 

魚釣りをするときも一番肝心なのは餌にかかった魚を引き上げる瞬間で、相手のイエスという魚を確実に手に入れるための慎重な施策がここに詰め込まれている。

  1. 相手の好きなこと
  2. 嫌いなこと回避
  3. 選択の自由
  4. 認められたい欲
  5. あなた限定
  6. チームワーク化
  7. 感謝

7つの切り口の名称からも十分相手の気持ちに立った感覚が伝わるのだが、本文で具体に触れるとますます相手の気持ちを想像することが自分にも出来そうな前向きな気持ちになれるだろう。

 

この終盤部分は相手をその気にさせる3つのポイントの2番目、相手の頭の中を想像するの発展形の項目でもある。


本書は自分から顧客に売り込むというシチュエーションにおいて相手の心をつかみ、その気にさせ最終的にイエスと承諾をもらうという3つのステップが、テンポよくかつ分かりやすく説明されている。

 

Webサイトのコピーライターから会社の営業担当まで、文章作成において本書の内容を理解し活かすことで自らの成果として現れていくため、一度読んでほしいものである。