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基本情報技術者のアルゴリズムを解くために必要なことは?

基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法

大滝 みや子

経済産業省が認定するコンピュータに関する国家資格「基本情報技術者試験」の「アルゴリズム分野」に特化した解説書。

 

「鬼門」とも言われているアルゴリズムの読み方について、プログラム例など使い丁寧に「処理の流れ」を解説している。一通り学習すればプログラムの解読力が身に付き、試験合格に大きく近づく。

基本情報技術者試験とは

「ITパスポート試験」の上位資格に位置する。学習内容はITパスポートと重複する部分が多いが深く細かくなり、いくつかの項目が追加される。全く知識のない状態から学習開始可能。標準的な学習期間は1日1~2時間の学習時間で6カ月程である。

 

合格率は概ね20~25%。試験は「4者択一方式」と「多岐選択方式」の「2科目」を1日で行う。前者は午前中に実施されるので「午前試験」、後者は午後に実施されるので「午後試験」などと呼ばれる。

 

一般的に「知識力」を問われるのが「午前試験」、「応用力」を問われるのが「午後試験」である。

午前試験と午後試験 両方合格して最終合格

どちらの試験も概ね6~7割くらいの正解を得れば合格となる。「両方合格」して初めて「最終合格」となる。


「コンピュータの仕組み」「ネットワークの基礎」「データベースの基礎」「情報セキュリティ」等々、出題分野はITパスポートとほぼ同じであるが、内容は深く広くなる。午前試験では「覚えていればできる」問題が多く、しっかりとテキストなどで学び、過去問題を繰り返し解くことで合格する力が身に付く。


それに対して午後試験は「応用力」が問われる。午前試験の知識を前提に長文問題を読んで答える「応用問題」が出題されるのだが、これも「知識の応用」であるため、午前試験の知識をしっかり定着させ、過去問題を繰り返し解くことで対応できる。

 

しかしながら「アルゴリズム」だけはそうは行かない。「知識の蓄積」「過去問のリピート」が通用しないのだ。

アルゴリズムの問題は国語の現代文や英語の長文問題と同様

「知識の問題」はある程度「過去問題と同じ」または「類題」が出題されるケースが多いが「アルゴリズム」の問題は「同じ」や「類題」の出題はほとんど期待できない。

 

これは、国語の現代文や英語の長文問題に比して考えれば納得しやすい。どちらも「その時(試験中)に与えられた文章を読んで、理解して問題を解く」ものである。アルゴリズムの問題も同様である。そのため、過去に出題された同じプログラムが出題されることは、皆無ではないが稀である。

 

よって、重要なのはあくまでも「読解力」なのである。

合格のためには「アルゴリズム読解力」が必須

ここで言う「アルゴリズム」とは午後試験で出題される「プログラミング言語」および「疑似言語」の2問の問題を指す。この2問で午後試験全体の4割程度の配点がある。「他の問題」がほぼ満点であっても、アルゴリズムの問題でコケてしまうと合格できない。

 

逆に「他の問題」が半分くらいの出来でもアルゴリズムで6割くらい得点できれば合格できる。基本情報技術者試験において「アルゴリズム」は、そのくらい重要視されている。

 

紹介した「基本情報技術者 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法」は、「アルゴリズムの読み方」を解説しており「読解力」を身に付ける事ができる。

 

しかし(誤解してほしくないのだが…)、この本の内容は「暗記しても意味がない」のであって、「マスターすること」に意味がある。「読み方のルール」をある程度マスターしたら、この本からは離れ過去に出題された多くの「プログラム」を読もう。

 

そのプログラムも5回、6回と「覚えるほど」読んでも意味がない。あくまでも「読解力を高める」ために読むのである。多くても2~3回読めば十分である。

 

「プログラムを覚える」のではなく「読解力強化」が最終合格の肝である。