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意思の強さを使わずに目標を達成するシンプルな方法

まんがで身につく 続ける技術 (Business ComicSeries)

石田淳 臼土きね(まんが)

ダイエットや英会話など、やりたいことは多くあるのに、なかなか続けることができずに目標達成できない。どうしても誘惑に負けてしまい、努力することができない。そうしているうちに自分はダメな人間なんだと思い込んでしまうひとも多いはず。

 

そんな行動を続けられず目標を達成することができないひとのために、続ける技術について意志の強さといった気持ちだけではないことを具体的に教えてくれている。

「続かない」ことに意志の強さは関係ない

本書が全体を通して語っているのは、「続かない」ことに意志の強さは関係なく行動の仕方に問題があるということ。続けるためには技術が必要であることを語っており、その具体的な内容も記載している。
 
「続ける技術」とは、行動科学マネジメントという人間の行動そのものに焦点を絞って研究された実学をベースとするノウハウのことで、「いつ」「だれが」「どこで」やっても、同様の結果が得られる科学的なノウハウであり、その中でもセルフマネジメントの部分になっている。
 
継続するためには「行動に焦点を当てること」が大切であるということが分かっており、体系化された具体的な方法を知ることによって、意志の強さは関係ないことを思わさせることは間違いない。

行動は「三要素」からできている

続ける技術で重要な三要素、ABCモデルと呼ばれるものが存在する。その必要な要素が以下の三要素である。
  1. 先行条件(行動の直前条件)
  2. 行動
  3. 結果条件(行動の直後条件)

行動が大切であると述べている通り、行動が要素の中に含まれているが、一番注目するべきは先行条件である行動する前の直前条件である。

 

例えば「喉が渇いた」→「飲み物を飲む」→「喉が潤った」というプロセスがあるとすれば、先行条件に当たるのは「喉が渇いた」ということになる。この先行条件に当たる部分を継続したいことに合わせて、発生しないようにするもしくは発生しやすいようにする。タバコをやめることを目標とするのであれば、イライラするからタバコを吸うなどといった「イライラする」という前提条件を発生しないようにすることが大切である。その前提条件を発生させないために、スポーツをする、そもそものイライラする原因である行動をやめるといったことを考えることが重要である。

 
また、行動した結果の結果条件も重要である。行動した結果どのようなメリットがあるのか、あなたがその後どうなるのかを考えることで、行動を起こす理由が明確になる。そうすることでやり続けたいことややめたいことの行動に対する見方が変わってくることだろう。

続ける技術で目標を達成する

行動の三要素に加えて、目標達成するためのプロセスとしてゴール設定が重要であるという。ゴールといっても2つあり、長期的な目標であるラストゴールと短期的な目標であるスモールゴールを設定することが必要となる。
 
ダイエットを例に挙げると、「半年後までに10キロ痩せる」というラストゴールと「1ヶ月後までに1キロ痩せる」「3ヶ月後までに5キロ痩せる」といった細かいゴールを設定する。
 
大切なことはスモールゴールはハードルを低くすること、ラストゴールには期限と数値を付けるということである。そこが設定された状態で行動を決め、先行条件を整えることで目標達成率はかなり高くなるだろう。
 
また、フィードバックで進捗状況を見える化することが重要になる。視覚的に状況を把握できるようにすることで、順調であればモチベーションが保たれるし、うまく進んでなければすぐに分かるため、軌道修正も早く行うことができる。紙で管理したり、今であればスマホアプリで目標の進捗状況をグラフにできるようなものがあるので是非有効に使うべきである。
 

本書は続ける技術をマンガにした非常に読みやすくハードルの低いものになっている。しかし、内容は決して薄いものではなくポイントが抑えられているため、本が苦手な人でも難なく読める良い本だと言える。本を継続的に読むという目標をもっているひとは1冊目にこの本を読み、次々と読書を続けられるようになると面白いと思う。