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100%勝てるトレード手法は存在しない!投資で重要な心理学を学ぶ

ゾーン ウィザード・ブックシリーズ

マーク・ダグラス

投資においてトレード手法はとても重要なことだが、その手法を機能させるためには心理面での強さが重要である。本書は投資の相場で利益を上げるための心理学について取り上げている。

今まで不測の事態に陥った時、自分でも歯止めが効かない行動をした方はいるだろう。トレーダーの優位性を理解し、エッジの効いたトレード手法を行っていけばおのずと成果が出ることを再認識できると思う。


リスクを取るだけではない、リスクを「許容する」という考え方

最高のトレーダーはリスクを取るだけではない。リスクを許容する方法を取得しているのだ。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の大きく2つある。どちらの方法でも成功を収めたトレーダーは存在しており、常に対立している考えてと言えよう。方法は大きく違うが、どちらの方法でもトレーダーに共通するのはリスクを取るというだけではなく、「リスクを許容する方法」を習得していることである。リスクを許容することで初めて、自分のトレード方法の運用実績に成果が出てくる。優れたトレーダーはたとえストップロスに引っかかったとしても、その事実を認め、優位性のあるトレードを行っている。

 

マーケットの不確実性を理解し、リスクを取ることができているトレーダーはどれくらいいるだろうか。何事も起こりえるという考えの元、リスクを許容することで心理的なアドバンテージを保ち、トレーダーで成果を出すことができる。この考えはトレード手法に関係ない。もう一度自分のトレードのリスクについて考え、自分が落ち着いてトレードできる状態を作ろう。

 

一貫性を持ったトレードを行う

自分のトレード手法をどれだけ行えることができるかがトレードでは非常に重要である。少し勝ってくるとトレードは余裕だと感じてしまい、基準がゆるくなってしまう方もいるだろう。次第に負けが混んでくると負けを取り戻そうと更にトレード手法を守らなくなっていく。そうなると一貫性はなくなり、勝てるトレードも勝てなくなっていくことは誰もが感じたことがあるはずだ。

 

一貫性を保ちながらトレードをするためには、やはりリスクを許容することが重要である。上記でも語っているが、本書では様々な章で何度もこのことを言及している。これでもかというくらいに本書では書いてあるため、そのことを意識せざる負えなくなってくるのだが、それほどまでにリスクを本当の意味で理解できていないトレーダーが多いのだろう。

 

本書での一貫性の本当の意味はトレード手法に一貫性を持つことはもちろんだが、「心理的に」一貫性を持つことである。リスクを許容し、心理的に余裕を持つことで、市場を脅威と感じなくなる。そうなると適切なタイミングでのトレードの実現、意図している利益確定は難しくないはずである。また、予期せぬ事態になったとしても常に一貫性を保ちトレードができるだろう。

 

確率で考えるトレーダーの優位性

トレードに適した確率的心構えは、次の五つの根本的事実からなる。 ①何事も起こりえる。 ②利益を出すためには次に何が起こるのか知る必要はない。 ③優位性を明確にする一定の可変要素には、勝ち負けがランダムに分布する。 ④優位性があるとは、あることが起きる可能性がもう一つの可能性より比較的高いことを示していることに過ぎない。 ⑤マーケットのどの瞬間も唯一のものある。

確率で考えることがトレーダーにとっては必要不可欠である。カジノは大金をはたいてホテルを建て、カジノに人を引き込み収益を上げている。カジノの結果がランダムな結果であることは誰もが知っていることだが、それでも毎年一貫して収益を上げているのである。

 

それはカジノ側が優位性を持っているからで、確率で考えたときに必ずカジノ側が利益を上がれるようになっている。その優位性のある勝負を毎日、毎週、毎月、毎年行っていくことで自ずと成果として現れる。その確率には偶然性が含まれており、顧客が大当たりを出したとしても長期的に見ればカジノ側が収益を上げているのである。

 

この例から私達が考えるべきことは優位性のあるトレードをしているのかということで。繰り返し行っているトレードに優位性がないのであれば、それは損失を出して当然なのである。しかし、優位性があっても市場では何事も起こりえる。60%勝てるトレードだとしても最初に40%の負けトレードが立て続けに来ることもあるだろう。それでも優位性を信じてトレードをし続けることが重要なのである。

 

そのためには何度も申し上げているが心理的にリスクを許容しているかが重要である。10回中4回来る負けが来た時、次の5回目のトレードを同じようにできるかどうか。そこまでのリスクを織り込んでトレードを行えているか、それに尽きる。そこまで考えた時に今一度リスクを本当に許容できているか考えてほしい。


上記でリスクの許容による心理学を繰り返し語ったが、本書では本当にこの考えを何度も訴えている。優位性のあるトレード手法とそれを実践する心理のどちらかがかけてもトレードでは勝つことができない。そのことを痛感させられた本書は初級者や中級者にはおすすめだろう。まずはこの心理学を身につけてから優位性のあるトレード手法を見につけ、トレードを実践していってほしい。